●筋緊張頭痛
デスクワーク・運転など同一姿勢を長く続けた後や、精神的ストレスが続いた時に、首肩頭周囲の筋緊張が起こり、血行が悪くなり痛みが起きます。午後から夕方にかけて、目の疲れや倦怠感とともに現れやすいと言われています。
●片頭痛
何らかの理由で頭の血管が拡張し、炎症を起こし痛みが出ます。はっきりとしたメカニズムは解明されていないようです。20~40歳代の女性に多く、男性の3.6倍にもなるといわれています。寝不足・肩こり・過労・タバコやアルコールが引き金になりやすいと言われています。緊張から開放されリラックスしたときにも片頭痛が起こると言われています。前兆として、目の前にキラキラした光がちらつくことがあります。(閃輝暗点)また、片頭痛の発作時は吐き気を伴うこともあり、体を動かすと、痛みが増強するのが特徴と言われています。
•対処法
"筋緊張頭痛"か"片頭痛"かによって対処法は真逆になります。
血行が悪くなる"筋緊張頭痛"と血管が拡張する"片頭痛"。頭痛が起きるメカニズムが真逆なので、対処方法も別々になります。
●筋緊張頭痛の対処法
・蒸しタオル、入浴で首・肩を温める。
・首肩周りのストレッチや肩回しをする。
・スポーツをする。
・ストレスが深く関与しているため、心身の負担になっているストレス解消をする。
・マッサージやアロマトリートメント、アロママッサージで血流を良くする。
●片頭痛の対処法
・痛む部分を冷やす。
・光や音に過敏になっているので、暗く静かな場所でゆっくり休む。
・血管収縮作用のあるカフェイン(お茶、珈琲など)をとる。
※片頭痛が起きているときは、運動や入浴、マッサージなどをすると血流が影響して逆効果。
市販薬を飲んでもよくならない、生活や仕事に支障が出る頭痛は頭痛外来へ行きましょう。